アレルギー・アナフィラキシーショック――エピペンで命を守る | HelpCall
🆘 HelpCall

アレルギー・アナフィラキシーショック
――エピペンで命を守る

症状の見分け方と緊急時のエピペン使用法

1. 喉が締まって――息ができない恐怖

レストランで食事をしていた時のことです。
一口、新しいメニューを食べて――
数分後、体に異変が起きました。

まず、口の中がピリピリして――
次に、全身に蕁麻疹が広がって――
そして、喉が締まって、息が吸えなくなった。

「苦しい――」
そう叫ぼうとしても、声が出ない。
目の前が暗くなって――

これが、アナフィラキシーショックです。
数分で命を失う可能性のある、重篤なアレルギー反応です。

皆さんは、アレルギーを持っていますか?
あるいは、家族や友人がアレルギーで苦しんでいる姿を見たことは?

私は、このテーマについて多くの方からお話を聞いてきました。
そして、何度も何度も――
「あの時、エピペンを打っていれば」「救急車を呼ぶべきだった」
という後悔の声を聞いてきました。

アナフィラキシーショックは――
食物アレルギー、蜂刺され、薬物アレルギー等で起こります。
症状が出てから数分〜30分以内に死に至ることもある、
恐ろしいアレルギー反応です。

この記事では――
アナフィラキシーの症状と重症度、
エピペン(アドレナリン自己注射薬)の使い方、
日常生活での注意点――
実際の事例と共に、できるだけわかりやすくお伝えします。

あなたや、あなたの大切な人が――
アナフィラキシーショックになった時、この知識が命を救います。

2. アナフィラキシーとは何か――全身に広がるアレルギー反応

アナフィラキシーは――
アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が体内に入ることで、
全身に急速に広がる重篤なアレルギー反応です。

「皮膚だけの蕁麻疹」とは違います。
呼吸器、循環器、消化器など――
複数の臓器に同時に症状が出るのが特徴です。

【アナフィラキシーの主な原因】

1. 食物アレルギー

三大アレルゲン:卵、牛乳、小麦
その他:そば、ピーナッツ、甲殻類(エビ・カニ)、果物(キウイ・バナナ等)
特に、そばとピーナッツは微量でも重篤な症状を引き起こすことがあります。

2. 蜂刺され(ハチ毒アレルギー)

スズメバチ、アシナガバチ等に刺された時――
過去に刺された経験がある人は、アナフィラキシーのリスクが高まります。
「1回目は大丈夫でも、2回目が危険」と言われます。

3. 薬物アレルギー

抗生物質(ペニシリン系)、解熱鎮痛剤(NSAIDs)、造影剤等――
初めて使う薬でも、アレルギー反応が出ることがあります。

4. ラテックスアレルギー(ゴム製品)

医療用手袋、風船、ゴム製品等に含まれるラテックス――
医療従事者や、バナナ・キウイ・アボカド等のアレルギーを持つ人に多いです。

【症状の進行速度――数分〜30分で重症化】

アナフィラキシーの恐ろしいところは――
症状の進行が非常に速いことです。

典型的な進行パターン:

  • 0〜5分:口のピリピリ感、蕁麻疹
  • 5〜15分:喉のイガイガ、呼吸困難、腹痛・嘔吐
  • 15〜30分:血圧低下、意識障害、ショック状態

症状が出始めたら、すぐにエピペンを使用し、119番
「様子を見よう」は命取りです。

3. 「これはアナフィラキシーだ」――症状のチェックリスト

アナフィラキシーは――
複数の臓器に同時に症状が出ることが特徴です。

以下の症状のうち、2つ以上の臓器に症状が出たら――
アナフィラキシーと判断し、すぐにエピペン使用 + 119番通報。

【1. 皮膚症状】

  • • 全身の蕁麻疹(じんましん)
  • • 皮膚の赤み・かゆみ
  • • 顔・唇・まぶたの腫れ(血管浮腫)
  • • 全身のかゆみ

【2. 呼吸器症状(最も危険)】

  • • 喉のイガイガ感、締め付け感
  • • 声のかすれ、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)
  • • 息苦しい、息が吸えない
  • • 激しい咳、呼吸困難

喉が腫れて気道が塞がると、窒息死します。
呼吸器症状が出たら、すぐにエピペン + 119番

【3. 消化器症状】

  • • 激しい腹痛
  • • 嘔吐、下痢
  • • 吐き気

【4. 循環器症状(ショック状態)】

  • • 血圧低下(立っていられない)
  • • 脈が速い、弱い
  • • 顔面蒼白、冷や汗
  • • 意識がもうろうとする、意識消失

ショック状態になると、数分で死に至ります。
血圧低下・意識障害が出たら、すぐにエピペン + 119番 + 仰向けに寝かせる

【エピペン使用の判断基準】

以下のいずれかに当てはまったら、すぐにエピペンを使用してください。
「様子を見よう」は絶対ダメです。

  • • 呼吸器症状(喉の締め付け、息苦しい、喘鳴)
  • • 血圧低下・ショック状態(立っていられない、意識がもうろう)
  • • 複数の臓器に症状(皮膚 + 呼吸器、皮膚 + 消化器 等)

4. エピペンの使い方――命を救う5秒間

エピペン(アドレナリン自己注射薬)は――
アナフィラキシーショックを一時的に緩和する、緊急用の注射薬です。

アドレナリンが――
気道の腫れを抑え、血圧を上げ、呼吸を楽にします。
効果は10〜20分程度。その間に119番・救急搬送が必要です。

エピペンは、症状が出たらすぐに打つことが重要です。
「まだ様子を見よう」「本当に打つべきか迷う」――
その数分の迷いが、命を奪います。

【エピペンの使い方(5ステップ)】

ステップ1:青い安全キャップを外す

エピペンの青い方(上側)のキャップを、まっすぐ引き抜きます。
オレンジ色の先端(注射針側)には絶対に触らない。

ステップ2:太ももの外側に垂直に押し当てる

オレンジ色の先端を、太ももの外側(服の上からでOK)に垂直に押し当てます。
ジーンズ等の厚手の服でも問題ありません。

ステップ3:「カチッ」と音がするまで強く押し込む

「カチッ」という音がするまで、強く押し込みます。
針が自動的に出て、アドレナリンが注入されます。

ステップ4:そのまま5秒間押し続ける

「1、2、3、4、5」と数えながら、5秒間押し続けます。
これで薬液が全て注入されます。

ステップ5:エピペンを太ももから離し、119番通報

エピペンを太ももから離し、すぐに119番に電話してください。
使用済みのエピペンは、救急隊に渡してください(何本打ったか確認のため)。

【エピペン使用後の注意点】

  • 必ず119番で救急搬送:エピペンは一時的な応急処置です。必ず病院で治療を受けてください。
  • 効果は10〜20分程度:再度症状が悪化することがあります(二相性反応)。
  • 仰向けに寝かせる:血圧低下・ショック状態の場合、足を高くして仰向けに。
  • 1本で効かない場合は2本目:症状が改善しない場合、5分後に2本目を打ちます。

【エピペンの入手方法】

エピペンは、医師の処方箋が必要です。
アレルギー専門医・小児科医に相談し、処方してもらってください。

エピペンの保管方法
常温(15〜30℃)で保管。冷蔵庫に入れない。直射日光を避ける。
使用期限を確認(約1年〜1年半)。

エピペンは常に携帯してください。
「今日は大丈夫だろう」が、命取りになります。

5. 実例――アナフィラキシーショックを乗り越えた人たち

ここからは、実際にアナフィラキシーショックを経験された方々の証言をお伝えします。

「その時、何が起きたのか」「どう対処したのか」――
あなたや、あなたの大切な人に同じことが起きた時、この経験が参考になるかもしれません。

【事例AF】そば一口で喉が腫れて――AFさん(28歳・女性)の証言

「友人とランチに行った時、初めて入る蕎麦屋さんでした。
私はそばアレルギーだとわかっていたので、『うどんはありますか?』と聞いたんです。
でも、店員さんが『大丈夫ですよ』と言ったので、天ぷらうどんを注文しました。

一口食べて――
すぐに、口の中がピリピリして、喉がイガイガし始めました。
『あれ?これ、蕎麦が混ざってる?』と思った瞬間――

全身に蕁麻疹が広がって、喉が締まって、息が吸えなくなりました。
『苦しい――』と言おうとしても、声が出ない。

友人が『顔が真っ赤!エピペンは?』と叫んで――
私のカバンからエピペンを取り出して、太ももに打ってくれました。
そして、すぐに119番を呼んでくれた。

エピペンを打って数分後、少し呼吸が楽になりました。
救急車で病院に運ばれて――
後で聞いたら、うどんを茹でる釜が蕎麦と同じだったそうです。」

教訓
外食時は、必ず「アレルギーがあること」を伝える。
「大丈夫」と言われても、調理器具の共用でアレルゲンが混入することがある。
エピペンは常に携帯し、友人・家族に使い方を教えておくこと。

【事例AG】スズメバチに刺されて――AGさん(52歳・男性)の証言

「山に登っている時、スズメバチに刺されました。
実は、5年前にも一度刺されたことがあって――
『1回目は大丈夫でも、2回目が危険』と聞いていたので、エピペンを持っていたんです。

刺された瞬間――
激痛が走って、刺された場所が腫れ始めました。
『ヤバい、これはアレルギー反応だ』と思って――

数分後、全身に蕁麻疹が出て、息が苦しくなってきました。
喉が締まって、『このままだと死ぬ』と思って――
すぐにエピペンを太ももに打ちました。

一緒に登っていた友人が、すぐに119番を呼んでくれて――
山道だったので、ヘリコプターで救助されました。
エピペンを打っていなければ、山で死んでいたかもしれません。」

教訓
過去に蜂に刺された経験がある人は、2回目以降のリスクが高い。
登山・アウトドアでは必ずエピペンを携帯すること。
アナフィラキシーの症状が出たら、迷わずエピペンを使用。

【事例AH】抗生物質でショック状態に――AHさん(35歳・女性)の証言

「風邪で病院に行って、抗生物質(ペニシリン系)を処方されました。
初めて飲む薬でしたが、『よく効く薬ですよ』と言われて――
薬を飲んで30分後――

急に、全身に蕁麻疹が出て、息が苦しくなってきました。
『これ、おかしい――』と思って、家族に電話しようとしたら――
そこで、意識がもうろうとして、倒れました。

気づいたら、救急車の中でした。
家族が『倒れてるところを見つけて、すぐに119番した』と言っていました。
アナフィラキシーショックでした。

病院で『ペニシリン系抗生物質のアレルギーです』と診断されて――
今は、『ペニシリンアレルギー』のカードを財布に入れて、常に持ち歩いています。」

教訓
初めて飲む薬でも、アレルギー反応が出ることがある。
薬を飲んだ後、30分〜1時間は様子を見る(家族と一緒にいる時が望ましい)。
アレルギーが判明したら、アレルギーカードを携帯すること。

6. 日常生活での注意点――アレルゲンを避ける工夫

アレルギーを持つ人にとって――
日常生活は「常にアレルゲンとの戦い」です。

でも、適切な知識と対策があれば――
安全に、楽しく生活することができます。

外食時の注意

  • 必ずアレルギーを伝える:店員さんに明確に伝える
  • 成分表示を確認:メニューにアレルゲン表示がない場合は注文しない
  • 調理器具の共用に注意:同じ釜・フライパンでアレルゲンが混入
  • エピペンを必ず携帯:外食中に症状が出ることが多い

学校・職場での対応

  • 担任・上司に報告:アレルギーとエピペンの存在を周知
  • エピペンの保管場所:すぐに取り出せる場所に保管
  • 給食・社食の確認:事前にアレルゲンが含まれていないか確認
  • 緊急連絡先の共有:家族・かかりつけ医の連絡先を伝える

旅行・出張時の準備

  • エピペン2本携帯:1本では不十分な場合がある
  • アレルギーカード:日本語・英語で記載
  • 宿泊先に事前連絡:アレルギー対応食の確認
  • 現地の病院を調べておく:緊急時の受診先

アウトドア活動(蜂対策)

  • 明るい色の服装:黒・濃い色は蜂を刺激する
  • 香水・整髪料を避ける:蜂が寄ってくる
  • 蜂の巣に近づかない:スズメバチは攻撃的
  • エピペンを必ず携帯:山では救急車が来るまで時間がかかる

7. 家族・友人に伝えておくこと――「あなた」が倒れた時のために

アナフィラキシーショックが起きた時――
あなた自身がエピペンを打てない状態になるかもしれません。

だからこそ、家族・友人に「エピペンの存在と使い方」を教えておくことが重要です。

【家族・友人に伝えておくべきこと】

  1. 1. 私はアレルギーを持っている
    何に対するアレルギーか(食物、蜂、薬物等)を明確に伝える。
  2. 2. エピペンの保管場所
    「カバンのこのポケット」「机の引き出し」等、すぐに取り出せる場所。
  3. 3. エピペンの使い方
    5ステップを実際に見せて、練習用トレーナーで練習してもらう。
  4. 4. アナフィラキシーの症状
    「喉が締まる」「息が苦しい」「全身の蕁麻疹」等の症状を伝える。
  5. 5. エピペン使用後、すぐに119番
    エピペンは一時的な応急処置。必ず救急搬送が必要。

【アレルギーカードの作成】

財布やカードケースに、以下の情報を書いたカードを入れておきましょう。

【アレルギーカード】

氏名: 〇〇 〇〇

生年月日: 〇〇年〇月〇日(〇歳)

血液型: A型

アレルギー: そば、ピーナッツ、スズメバチ

エピペン携帯: あり(カバンの中)

緊急連絡先: 家族(TEL: 090-XXXX-XXXX)

かかりつけ医: 〇〇病院 アレルギー科(TEL: 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)

8. まとめ――エピペンと知識が、命を救う

アナフィラキシーショックは――
数分〜30分で命を失う可能性のある、重篤なアレルギー反応です。

でも、適切な知識と備えがあれば――
エピペンと119番通報で、命を救うことができます。

「様子を見よう」「まだ大丈夫」――
その判断が、命取りになります。

【今日からできる3つのこと】

  1. 1. エピペンを必ず携帯する
    「今日は大丈夫」が命取り。常にカバンに入れておくこと。
  2. 2. 家族・友人にエピペンの使い方を教える
    あなたが打てない状態の時、周囲が助けてくれます。
  3. 3. アレルギーカードを携帯する
    意識を失った時、救急隊があなたのアレルギーを知ることができます。

アレルギーは、一生付き合っていく病気です。
でも、正しい知識と対策があれば――
安全に、楽しく生活することができます。

あなたや、あなたの大切な人が――
アナフィラキシーショックになった時、この記事の知識が役に立てば――
私は、それ以上の喜びはありません。

🆘 HelpCall - アナフィラキシーショックで倒れても、助けが来る

「エピペンを打てない」――その時、HelpCallが自動で家族に連絡します

もし、一人で家にいる時に――
もし、アナフィラキシーショックで意識を失って――
もし、エピペンを打てない状態になったら――

アレルギーを持つ人が最も恐れているのは、
「一人の時にアナフィラキシーショックになって、助けを呼べない」状況です。

HelpCallは、あなたが設定した期限に連絡がなければ――
自動で、あなたの大切な人に音声メッセージを送ります。

期限設定で自動通知

「外食後2時間以内に連絡がなければ」――あなたが設定した期限に連絡がない場合、自動で家族に音声メッセージが届きます。

🎤

あなた自身の声で伝える

「アナフィラキシーで倒れた時は、エピペンを打ってほしい」――あなた自身の声で録音したメッセージが、家族に届きます。

📱

簡単設定・即座に開始

電話一本で登録完了。面倒な手続きは一切不要。今すぐ、あなたの安全を守る準備ができます。

こんな方に選ばれています

✓ 食物アレルギー(そば・ピーナッツ・甲殻類等)を持つ方

✓ 蜂アレルギーでエピペンを処方されている方

✓ 一人暮らしでアレルギーを持つ方

✓ 子供がアレルギーを持つ親御さん

✓ 登山・アウトドアで単独行動する方

✓ 外食・旅行が多い方

HelpCallで今すぐ安全を確保する →

※ 登録無料・月額料金なし・緊急時のみ300円(税込)